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トンボ 印刷
トンボとは、印刷する際に印刷物の断裁を行う際に必要となる目印を意味しており、トリムマークとも呼ばれています。印刷物を製作する際には一回り大きい用紙に印刷した上で、数百枚から数千枚の用紙をまとめて断裁し、仕上がりサイズにするのが一般的です。断裁の目印となるトンボには、印刷物の天地や左右の中央に配置するセンタートンボ、四隅に配置する角トンボ、用紙の折り位置を示す折りトンボの3種類があります。中でもセンタートンボの形状が昆虫のトンボに似た十字形をしていることから、印刷業界の慣例としてこの名前で呼ばれるようになりました。印刷物をデザインする際に文字や画像などを用紙の縁ぎりぎりまで配置した場合には、断裁の際に生じるわずかなズレによって切れてしまう恐れがあります。そのため、印刷データの中にトンボを入れて仕上がり位置を指定し、文字や画像が仕上がり線の内側に収まるように正確に配置することで、印刷ミス防止が可能となります。なお、グラビア印刷などで用紙の縁ぎりぎりまで画像を印刷したい場合は、仕上がり線の外側に当たる裁ち落とし部分にまで絵柄を入れた印刷データを作成する必要があります。この場合は、DTPソフトで印刷データを作成する際に、事前にトンボを作成した上で裁ち落とし部分を計算に入れてデザインするのがポイントです。
▼関連用語
裁ち切り
版ズレ
角トンボ
裁ち切り線